釈尊が見た幸せの真相(その2)

釈尊が見た幸せの真相の記事からの続きになります。
前回は、お釈迦様の目線から見た幸せについてお話してみました。
詳細は上記リンクの記事を参照していただくこととして、簡単にサマリーをご紹介しておきます。
私達が幸せと感じる際には何かしら得たいと思う欲求が満たされた時だという認識であるのに対して、お釈迦様は得たいものが得られないという状態の苦しみを除くことが幸せだと考える。
このことが大きな幸せの定義の違いであるということをお話させていただきました。
お釈迦様は苦しみがなくなれば、幸せを阻害するものがなくなるのだから、永遠の幸せを手に入れることができる。
そのように考えたようです。
もちろん、そのような結論に至った経緯としては、この世の法則や道理に気づき、理解し、しっかりと身体で体得したからなのではありますが、結論だけを抜き出すと、苦しみを滅して幸せになろうというのが、お釈迦様の提言であったわけです。
理屈上はとても正しそうな考え方ではありますが、実際問題として、私たちは苦しみの元凶である煩悩を一切消し去って、永遠の幸せを手に入れることはできるのでしょうか。
有り体に言えば、これは中々難しいことだと思います。
そもそも人は生きていれば何かしらの欲求が生まれるものです。
欲求とは生きたい成長したいという意志にも繋がるものだからです。
確かに欲求がなければ、それが得られないという苦しみは生まれないかも知れません。
得たいと思うから苦しいというのは理屈上では正しいことだと言えるでしょう。
しかしながら、もし、煩悩を一切退けて、一切の欲求から自由になった時、私達は幸せになれるかも知れませんが、一つの疑問が残ったままになることになります。
それは、何故、私達はこの現世という苦しみが満ちていることが分かりきった世界に生まれてきたのかという疑問です。
仏教では、カルマと呼ばれる因業によっていかなる世界に生まれるのかが決まると言います。
カルマを超克して、自由になれば、再び、現世に生まれ変わって苦しむこともない永遠の快楽に至ると考えているわけです。
現世に生まれなければ、苦しみもまたない。
これが究極の仏教思想を極めた結論なのかも知れません。
しかし、では、何故、神様はあるいは、宇宙や神界、大いなるエネルギー、なんと読んでも構わないけれど、そういったものはこの現世を作り出したのでしょうか。
超克しなければならないようなものをわざわざ沢山作り出して、結局、それを否定して乗り越えていく。
考えてみるとバカバカしい話だと思いませんか?
残念ながら所謂、仏説ではこういった発想は生まれてこないものでもあります。
そんなことを考えるより、苦しみの元凶を乗り越えて幸せに至ろうというのが、仏説での主張です。
お釈迦様も毒矢の例え話などをして、毒矢が刺さって死にかけている時に色んな理屈を追いかけるより、まず、毒矢を抜いて治療することが先決だと諭しています。
しかしながら、やはり、根本的な疑問は残るわけです。
この疑問を解決するためには、私達は魂というものの性質と向き合わなければならないと思います。
魂とは神界より授けられし、私達の主体的意志を表す存在です。
何故、わざわざ苦しい状況で満ちている現世というフィールドを作り出したのか、それは、ひとえに神界の意志でもあります。
神界の意志とは何か。
あるいは魂の意志とは何か。
それは、どこまでも成長し進化しあらゆる真・善・美を表現し、あらゆる可能性を具現化し広げてゆきたいという意志なのです。
だからこそ、その材料として様々に分化されてバラバラに存在する個があり、あたかも対立するかのような要素が色々とせめぎ合う世界をわざわざ作ってきたと言えます。
この神界の意志から考えるとき、単純にお釈迦様の苦しみを滅して幸せに至るという方法論は不完全であるということが言えるのです。
もちろん、だからといってお釈迦様の考えや悟りが全否定されるわけではありません。
むしろ、もっと深い部分での悟りや咀嚼を持って吟味すると何故、お釈迦様が解脱の法を説かれたのかがわかってきます。
しかし、単純にお釈迦様の論理をそのまま採用してしまうと神界の意志とは真逆の方向に向かってしまいかねないのも事実です。
次回は、神界の意志のあり方とお釈迦様の論理をもう少し見比べて、私達はどのように幸せを追求していくのが良いのかを考えていきたいと思います。
◎クリックご協力ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>